トリスタンの剣発見記・・・後編

船員 「船長、おかえりなせ・・・あ・・・やっぱ怒られたんで?」

ライル 「なんでぢゃ!!」

船員 「いやぁ、複雑そうな表情で戻ってきたもんで・・・」

ライル 「あぁ、・・・ま、ちょっと、喜ばされただけ・・・さ・・・。」

船員 「はぁ・・・。んで、シェークスピアさんは、なんと?」

ライル 「なんでも、トリスタンの剣ってのが、ブルターニュ地方に現存するんだそうだ。」

船員 「ってぇことは、今回はそいつを探しにいくんですね!!」

ライル 「おうよ!!まずは、現地に飛んで情報集めだ!!」


~さっそくとばかりに現地に飛ぶライル一行・・・近くの町に着いてそうそう、聞き込みを開始した。~


街の住人 「このあたりではトリスタンの剣は潔白の象徴なのですよ。」

酒場のマスター 「トリスタンの剣は刃先こそ欠けたが、他はまっすぐ。一つだけ罪は犯したが、最後は筋を通した二人に似てるよな。」

身なりのいい若者 「今では、赤い花が咲いているのが名残だということッス。もしかすると、彼の剣もそこに残っているかもしれないッスね。」


~様々な噂話から、大体の場所を割り出したライル。目的地へと走る~


船員 「・・・船長、こっちでは、トリスタンは潔白ってことで話が通ってますね。」

ライル 「だな。現地でこれだけ言われてるんだ。実際潔白だったのかもしれないな。」

船員 「あ、船長、赤い花ですぜ!」

ライル 「む・・・どうやら当たりだな。調べ集めた話とあらかた符合する・・・。」

船員 「墓の付近に埋まってるってぇだけで、墓を暴くわけじゃあねぇんですね。」

ライル 「あぁ。だから、遠慮なくってぇわけじゃないが、ガンガンいこう。・・・っと、こいつか!?」


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ライル 「こいつが、トリスタンの剣か・・・。特徴ある柄も調べた見た目と符合する・・・間違いなさそうだ。随分程度の良い剣だな。ずっと埋まってたとは思えん。」

船員 「船長・・・いいんですかい?」

ライル 「ん?なにがだ?」

船員 「いや、掘り当てた後でいうのもなんですが・・・現地人に、潔白の象徴とまで言われてる剣を・・・」

ライル 「・・・そうだな。こいつは、あの地の人たちには潔白の象徴・・・か。埋め直すか?」

船員 「これだけ噂が流れてしまってる以上、やっぱ誰かかれか掘りにきちまいますかね・・・。」

ライル 「それもそうだ・・・随分おおっぴらに街の人も知ってたもんだしな。・・・よく今まで残っていたもんだ。」

船員 「運が良かったんですかね・・・?」

ライル 「みんな持ち帰らずに、埋め直していったのかな・・・?」

船員 「かもしれやせんぜ。」

ライル 「あぁ・・・。しかし、これほどの業物とはな。刃こぼれ一つ無い。・・・って、あれ?」

船員 「どしましたい?船長。」

ライル 「いや・・・トリスタンの剣って、刃先が欠けてるんだよな?」

船員 「へぇ、それを調べたのは船長でしょう?」

ライル 「あぁ・・・この剣、見たところ、刃こぼれ一つ無いんだ・・・。」

船員 「え・・・ってことは・・・」

ライル 「こいつは・・・もしかして、レプリカかっっっ」

船員 「なんと!?」

ライル 「しかし、随分精巧なレプリカだな・・・刃先こそ欠けてないが、調べた見た目とそっくりだよ。」

船員 「もしかして、掘られる都度、街の人がこいつを作って埋め直してた・・・?」

ライル 「ああ・・・ありえる・・・どおりで、あんなに簡単に話しが聞けると思ったら・・・」

船員 「街起こしイベントみたいなもんだった・・・とか?」

ライル 「なんか、そんな感じかも・・・。」

船員 「しかし、剣としては随分と凄いんじゃねぇですかい。」

ライル 「そうだな・・・巷に流通してるロングソードなんぞとは雲泥の差があるよ。名匠の一品ってやつか。普通には手にはいらんだろうな。」

船員 「じゃ、これはこれで、よかった・・・ってことで。」

ライル 「うむ。これなら、別に遠慮する事も無しだな。ありがたく頂戴しよう。」


こうして、トリスタンの剣(商品名)をゲットして、ますます冒険繁盛のライル一行であった・・・。
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by kajyuber | 2005-08-18 01:04 | 航海。それは・・・
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