冒険の原点・・・

船員 「だいぶ、疲れてますね、船長・・・。」

ライル 「ん?ああ、ダイジョブだいじょぶ・・・。」

船員 「遠い目をしながら言わんでくだせぇ。」

ライル 「なーに、まだまだ・・・。」

船員 「なんで、そんなに宝石取引修行に躍起になってるんで?」

ライル 「前にもいったろ。造船技術向上にゃ金が山ほどかかるんでい。」

船員 「そら、まー、そうですが・・・いままでだって、冒険しながらやってきてたでしょう?」

ライル 「この先は、それじゃもうおっつかんのよ・・・それだけさ。」

船員 「そんなもんですか。」

ライル 「あぁ。そんなもん、そんなもん。」

船員 「こんな、慣れないことやって、冒険から離れっぱなしだと、船長壊れますぜ。」

ライル 「んあー、ダイジョブだいじょぶ・・・適度に冒険もする事にするから・・・。」

船員 「船長・・・なんで造船にこだわるんで?」

ライル 「んー、あー、なんだ、ほら、儲かるってことで・・・。」

船員 「造船で儲ける気なんてあるんですかい?こないだだって、依頼してくれた人がくれた金、多いからとか言って返してたのに・・・。」

ライル 「いや、あれは、その、あれだ。まだ未熟だからってことで・・・。」

船員 「なんでどもってるんで?」

ライル 「うっさいやい。いいじゃねーか。趣味だよ趣味。」

船員 「趣味ですか・・・それなら、何も鬼気迫る勢いで、宝石取引修行までしなくても・・・。」

ライル 「・・・ま、それは、それ・・・さ。」

船員 「船長、もう船の改造できるんですよね?」

ライル 「あぁ、それくらいは・・・な。」

船員 「こないだ、ラドリックさんも言ってたじゃねぇですか。造船技術なんて、船の改造ができるだけの腕があれば十分なんじゃねぇですかい?」

ライル 「・・・」

船員 「今なら、それこそ船大工も沢山いる時代だ・・・相場よりちょいと多めに出せば、いくらでも作って貰えるってぇもんですぜ。」

ライル 「・・・」

船員 「造船の技術を上げるために使う金のほうが、何倍もかかるじゃねぇですか、船長・・・。」

ライル 「・・・」

船員 「無茶はもうやめましょうぜ。さ、いつもの無鉄砲で、金稼ぐよりモノ発見してるほうが好きな船長に戻りましょう。」

ライル 「・・・おいらの、冒険の・・・さ。」

船員 「・・・?」

ライル 「原点があるんだ。」

船員 「原点・・・ですかい?」

ライル 「あぁ。たいした事じゃねぇんだけどな。」

船員 「なんです?」

ライル 「子供の頃に読んだ本の影響でさ。おいらの中では、冒険に出るときってのは、手作りのイカダってヤツがあってさ。」

船員 「ふむ・・・」

ライル 「おいらは自分で造った船に乗って冒険がしたい。」

船員 「・・・」

ライル 「大きな船の造船なんてのは、全部自分で作れるわけじゃねぇが、すくなくとも指揮はとれる。だから・・・」

船員 「・・・」

ライル 「・・・バカみてぇな理由だろ。」

船員 「・・・船長、もうひと頑張りしやしょうか。気合いれんと、造船修行の金は貯めるの大変ですぜ!」
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by kajyuber | 2005-10-19 23:06 | 航海。それは・・・
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